学生・研修医の方へ

入局希望の方へ
教授からのメッセージ

当分野への入局をご検討いただき、誠にありがとうございます。感染症学分野は2024年4月に設立され、感染症診療、教育、研究を通じて、感染症医療の発展に貢献することを目指して活動を開始しました。私たちの分野では、感染症学の専門知識やスキルを深めるだけでなく、医療現場で直面する多様な課題に対応できる実践力を持った人材を育成したいと考えています。また、臨床感染症学の発展には、地域社会や国際的な連携が重要であり、多職種の医療従事者や他分野の専門家と協力しながら、新しい価値を創出する場を提供します。

  1. 1 最前線での臨床経験

    多様な感染症症例に触れる機会があります。コモンな感染症だけでなく、当院では輸入感染症や寄生虫感染症にも携われることが魅力です。

  2. 2 学位取得、研究への挑戦

    臨床に直結した研究を推進し、学術的な発展と診療の向上を目指します。国内外の研究ネットワークを活用し、先進的な研究に挑戦する機会が広がっています。大学の正規講座であるため学位取得も可能です。

  3. 3 幅広いキャリアパス

    臨床医としてのキャリアだけでなく、教育者、研究者、行政分野での活躍も視野に入れた成長を支援します。感染症は社会的課題でもあり、多様なキャリア形成が可能です。

教育体制

  1. 1. 毎朝の全メンバーによるカンファレンス

    日々の診療や研究活動の基盤となるカンファレンスを毎朝開催しています。感染症診療の現場での課題を共有し、最新のエビデンスやガイドラインに基づく診療方針を議論します。多職種連携を重視し、他の医療スタッフとも密に情報を交換することで、総合的な診療能力を養います。

  2. 2. 細菌検査室との連携強化

    本分野では、細菌検査室との密接な連携を図っています。特に血液培養や耐性菌に関するラウンドを定期的に実施し、検査データの正確な解釈と臨床への応用を学ぶ機会を提供しています。これにより、感染症診療の重要な要素である微生物学的アプローチを実践的に学ぶことが可能です。

  3. 3. アテンド制によるきめ細やかな指導

    本分野では、全症例に対して指導医がアテンドし、個々の症例について直接サポートします。これにより、初学者から経験豊富な医師まで、すべてのメンバーが安心して診療に従事しつつ、個別の成長目標に合わせた指導を受けられる環境を整えています。

  4. 4. 感染症専門医取得の支援

    感染症学会認定施設であり、専門医取得に向けた環境が整っています。認定要件を満たす症例経験を積むだけでなく、学会活動や試験対策に対するサポートも行っています。

  5. 5. 症例報告・臨床研究・論文作成の指導

    教育活動の一環として、症例報告や臨床研究を推奨しており、研究デザインからデータ解析、統計手法の理解、論文執筆まで、マンツーマンで指導を行います。これにより、診療に加えて学術的な発信力を身につけることができます。また、研究成果を国内外の学会や学術誌で発表する機会も積極的に提供しています。

  6. 6. チーム医療を通じた学び

    感染症診療は多職種の協働が不可欠です。当分野では、医師だけでなく、薬剤師や看護師、臨床検査技師との連携を強化し、チーム医療を通じて総合的な感染症管理能力を育成します。

  7. 7. 継続的な自己研鑽の場

    症例ベースの教育を中心に、定期的な勉強会やジャーナルクラブも開催しています。最新の知識をアップデートし続けることで、専門性をさらに高めることができます。

私たちの教育体制は、実地の診療を重視しながらも、研究と教育の両面を支える充実したプログラムです。感染症診療の現場で活躍する医師を育成するため、全力でサポートいたします。感染症医療の未来を共に切り拓きましょう。

先輩の声

助教/副部長 奥村 暢将
入局年
2024年
感染症学分野を選んだ理由は?
顕微鏡の先のミクロな視点⇔目の前の患者さんの診療という臨床医の視点⇔公衆衛生・国際医療といったマクロな視点とを往復できるダイナミズムに面白さを感じたから...というのは後付けの理由で、本心は虫(ダニ含む)が好きだからです。
仕事のやりがいを感じるときは?
患者さんの抱える問題が少しでも解決できたとき。他科の先生,研修医の先生と話して感染症診療に関する行動変容が起きたとき。
職場の環境はいかがですか?
役職、年次問わずフェアなディスカッションができます。特に明確な答えがない領域については、自分の考えた治療方針を尊重してもらえます。
今後の目標を教えてください。
当院での渡航後感染症の診療拡充。
入局希望者に向けてメッセージをお願いします。
臨床と研究、仕事とプライベートのバランスがとれた環境だと思います。東海3県で唯一の熱帯病治療薬研究班参加施設として重症マラリアやトキソプラズマ症の診療体制も整えています。まだ科として成立してから1年経っておらず少しずつ業務を拡充しているところですので、今後できることが増えるといいなと思っています。

助教/副部長 赤澤 奈々
入局年
2024年
感染症学分野を選んだ理由は?
この分野に一歩踏み出したきっかけは、がん診療に携わる中で、「治すことができる良性疾患である感染症を適切に治療したい、細菌を適切に退治してあげたい」と思ったことでした。
そして純粋に細菌が大好きで、顕微鏡を見るのが大好きです。
仕事のやりがいを感じるときは?
「患者さんの笑顔」、なんてきれいごとですが、それがリアルです。 複雑な病態を紐解いて、シンプルに整理して、治せるものをきちんと正しく治し、患者さんの苦痛を取り除けたとき、大きなやりがいを感じます。
職場の環境はいかがですか?
他科の診療科ともディスカッションしやすい環境かと思います。
今後の目標を教えてください。
「抗菌薬適正使用」って本当に素敵なことだということをもっとみんなに伝えたいと思っています。一施設内だけにとどまらず、多施設や地域レベルで抗菌薬適正使用支援活動を広げていくことが目標です。
入局希望者に向けてメッセージをお願いします。
まだ少人数で立ち上げたばかりですが、だからこそ、「自分のやりたいことや興味のあること」に向き合い、それを後押ししてくれる心強い環境かと思います。同僚にも恵まれ、個性豊かなメンバーがそれぞれのカラーを活かしながら、楽しくディスカッションし、みんなで診療に取り組んでいます。

入局に関するお問い合わせ先

伊東直哉

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