感染症内科では、臓器横断的に、全ての診療科と連携して、あらゆる感染症の診断と治療支援を行います。当科の診療の特徴は、エビデンスおよび最新の知見に基づき、最善の医療を提供していることです。診療を行う名古屋市立大学東部医療センターは、第二種感染症指定医療機関に指定されており、二類感染症や新型インフルエンザ等感染症患者も担当します。海外から帰国後の発熱・体調不良などでお困りの患者さんの診療や寄生虫感染症についても対応いたします。なお、結核については、結核病床がないため診断がついた時点で結核病床をもつ専門施設へご紹介させていただいています。 また、2025年度からは高リスク患者を対象とした予防接種外来を開設予定で(脾摘後ワクチン、がん患者のワクチン、移植後患者のワクチン等)、予防医療にも力を入れていきます。
なお、当科は診療部門の一つですが、「院内感染対策」および「抗菌薬適正使用支援」も併せて行っております。院内感染対策の一環として、JANIS(院内感染対策サーベイランス)・J-SIPHE(感染対策連携共通プラットフォーム)に参加して、院内のサーベイランス活動(SSI、CRBSI、CLABSI、MRSA、CDI、EBSL、手指衛生遵守率など)を行っています。また、抗菌薬適正使用支援活動としては、週5回、特定の広域抗菌薬(バンコマイシン、テイコプラニン、ダプトマイシン、リネゾリド及びセフェピム、ピペラシリン・タゾバクタム、イミペネム/シラスタチン、メロペネム、ドリペネム)を使用する患者について、診療録と使用抗菌薬を評価し、主治医へフィードバックを行っています。